こんにちは。行政書士として開業準備中の堀 晋一郎です。
今回は、行政書士登録申請後に行われた事務所調査について、実体験をもとに詳しくご紹介します。これから開業を目指す方にとって不安の大きい「事務所調査」。どんな流れで、どんなことが確認されるのか、私の例が参考になれば幸いです。
行政書士会に登録申請→約2週間後に訪問日程の連絡
登録申請書類を提出してから約2週間後、行政書士会の支部理事の方(調査員)から電話で連絡がありました。
自宅兼事務所ということで、少し緊張しながら日程を調整。いよいよ調査当日を迎えました。
調査当日の流れ【所要時間:約20分】
1. 居住空間と事務所の区分を確認
まず最初に確認されたのが、居住空間と事務所の区分です。
自宅兼事務所の場合、玄関から事務所に向かう間に居住空間が見えないように配慮することが求められます。
私の場合、玄関を入ってすぐがリビングルームだったため、パーテーションを設置。これにより、居住スペースが視界に入らない動線を確保しました。
2. 事務室の設備をチェック
事務室内の設備として準備したものはこちら:
- 事務用机
- 応接用テーブル
- 椅子2脚
- パソコン2台(作業用と応対用)
- 複合機
- 書棚
特に守秘義務と業務遂行可能な環境が整っているかが重視されます。
「しっかり仕事ができる環境か?」という視点でのチェックでした。
3. 面談・質疑応答
設備確認の後は、面談形式でいくつかの質問を受けました。
- 開業のきっかけ
- 予定している業務内容
- これまでの経歴
事前に簡単な説明を考えておくとスムーズに答えられると思います。
4. アドバイスももらえた!
理事の方からは、「住民相談では相続分野が多い。主たる業務にしなくても、相続に関する知識は身につけておくとよい」との助言がありました。
また、今後の研修制度や支部のサポート体制についても丁寧に説明してくださいました。
調査結果:「問題なし」とのお言葉に安心
調査員の理事の方からは、
**「行政書士事務所として問題ないと考えます」**とのコメントをいただき、ひとまずホッとしました。
全体を通じて感じたのは、とても親切で丁寧な対応だったということ。
気さくな方で、話しやすく、不安が解消されました。
【まとめ】事前準備と「気持ちの余裕」がポイント
事務所調査は決して“落とすための試験”ではありません。
あくまで、行政書士としての業務が適切に行える環境かどうかの確認です。
✅ 居住空間と事務所の区分をしっかりと
✅ 必要最低限の事務設備を準備
✅ 自分の開業動機や業務内容を簡潔に説明できるように
これらを押さえておけば、調査はスムーズに進むはずです。
これから開業を目指す皆さん、ぜひ事務所調査も**「行政書士としての第一歩」と前向きに捉えて**準備してくださいね!