行政書士開業編

開業は一人じゃできない。鍵を握るのは夫婦の信頼関係

現役公務員しんです。行政書士としての独立開業を目指しています。

さて、僕が妻の立場だったら、夫から「公務員を辞めて行政書士として独立したい。ぜひ応援してほしい」と相談されたら……。正直、たぶん反対すると思います(笑)

結婚を決めた一因が「公務員という安定した職業」だったというケースは少なくないでしょう。そんな中で、「なぜいまさら不安定な道を選ぶの?」と感じるのは自然なこと。
でも、それと同時に、家族の理解や応援がなければ、個人事業主としての挑戦はスタートラインにすら立てない、というのも現実です。

僕自身も、妻に100%納得してもらうのは難しいと思っていました。それでも、できる限り話をし、想いを伝え、納得してもらえるよう努力しました。

そこで大切になるのが「夫婦の信頼関係」です。
日頃から、家事や子育てを共に担い、妻に愛情とリスペクトをもって接すること。こうした日々の積み重ねが、「あなたが言うなら応援するよ」と言ってもらえる土台になるんじゃないかと思います。

そしてもうひとつ大切なのが、「自分の夢」だけでなく、「配偶者にとってのメリット」を一緒に考えることです。

例えば――

  • 仕事の自由度が増すことで、家族との時間をもっと大切にできる
  • 将来、家業として一緒に運営できる可能性がある
  • 子どもたちに、好きなことに挑戦する背中を見せられる

など、「自分だけが得をする話」にならないようにすることがポイントです。

最近、ある経営者の方から「事業は家庭の安定で決まる」と聞いたことがあります。
まさにその通りだと思いました。
夫婦関係に不安や溝があると、それは事業にも必ず影響します。

「これは自分の人生だから」と、配偶者の気持ちを無視して突き進むと、うまくいくこともいかなくなってしまうかもしれません。

開業準備と同時に、ぜひ「夫婦の関係づくり」も意識してみてください。
あなたのその一歩を、きっと誰かが見て、いつか応援してくれるはずです。