どうも、現役公務員シンです。
令和7年度に行政書士開業を目指して準備中です。
転職や独立を目指す人にとって、
目先の問題として「仕事をどう辞めるか」という不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
当たり前ですが、私も「行政書士になる」前に「仕事を辞める」必要があります。
そして、自分を含め多くの人は仕事を辞めた経験がないため、これが結構精神的な負担だったりします。
そこでこの記事では、
- 「仕事を辞める」って、一体どういうことか。
ということについて、自分なりに考えてみました。
さて、自分は令和7年度末で、今の公務員の仕事を辞めようと思っています。
ではなぜ辞めるのか?
ここだから白状しますが、私は公務員としてこの約20年を俯瞰した時、ワクワクしたり、楽しいと感じたことはありません。
逆に、この20年苦しいことは多々ありました。
一言で言えば、いつも怯えていた20年。
人前に怯え、上司に怯え、ミスに怯え、責任に怯え、異動に怯え、新しい人間関係に怯える。過重労働で休業も余儀なくされたこともありました。
ですが、皆それぞれ自分のことで精一杯なのです。人のことなど構っていられません。中には心配してくれる先輩や同僚もいましたが、当然のことながら自分の生活の面倒を見てくれるわけではありません。
そして、この先の10年20年後、今の仕事を続けている自分にもトキメキを感じません。
青臭い奴、自覚が足りない。
そう言われるのは承知ですが、それが辞める理由です。
10年後の自分は50歳と少し。
職種にもよりますが、その年代は、市役所では課長級か、出世した人は部長級になる頃でしょうか。自分の同期でも、優秀な人はすでに課長補佐、中には課長級に昇進している人もいます。
私たちは子どもの頃から競争社会の中で生きてきたため、どうしても勝者と敗者に区別する癖があるんだと思います。出世レースも然り。
30代半ばまで気づきませんでしたが、40代になって、自分は負け組だと自覚するようになりました。
出世を諦めた自分はと言いますと、恥ずかしながら、仕事は生活のためと割り切って働くようになりました。仕事はできるだけ楽な仕事を選び、できるだけ家族と長く過ごすことを第一にしました。
家族は喜んでくれました。ですが仕事の経験値は上がりませんし、同期との実力の差も顕著になっていきます。そのような中、割り切ったつもりが、完全に割り切ることができない自分がいます。
心のどこかで、出世している人への憧れや嫉妬、優秀な人と比較しては卑屈になっていく自分がいます。
また、職場の同僚たちと飲みに行けば、最初から最後まで仕事の話し。
この年になれば、話題は誰が昇任試験に合格したとか、そんな話ばかりです。
あとは、上司の文句や同僚の噂など。
仕事の話しなら職場だけで十分なのですが、わざわざ飲みに行って仕事の話しをするのです。こんな調子でこの先も年を重ねていくのかと、その光景を一人冷めた目で見てしまう自分。それも嫌で、同僚とは極力飲みに行かないようにしています。
いずれにしても、こんな自分が定年まで居座ることに罪悪感を感じるようになりました。
ですので、新たな居場所を求めて、公務員を辞めます。
もっと、ワクワクする人生を見つけます。
今はできるだけ、仕事の外の人と接する機会を増やしています。
経営者の集まるセミナーに参加したり、興味のある勉強会に参加して運営のお手伝いをしたりして、そうやって少しずつ縁を広げています。
何年か前、仕事の悩みを地元の先輩に相談したところ、
「何かを捨てないと入ってこないものもあるよ」と言われました。
その言葉を聞いて、最初はピンときませんでしたが、「ワクワクする人生は、公務員という身分を捨てなければ手に入らないのかもしれない」と考えるようになりました。
そこから、仕事を辞めることで入ってくるものについて、考えてみたりしました。
まず、仕事を辞めることで、人間関係のストレスから解放されます。
これまでを思い返してみると、自分には苦手な人がなんと多いことか。
もちろん、自分の性格によるところもありますが、仕事を辞めれば自分の悩みの80%はなくなるのではと思います。
次に、仕事を辞めることで、◯◯をしなければならない、ということから解放されます。
今の仕事は、自分で時間をコントロールできないことが多すぎます。休暇も誰かの都合に左右されます。仕事を辞めれば、時間の使い方は自由です。使える時間の絶対量が増えます。時間の使い方次第でワクワクする人生が手にすることができます。
(続く)