🛠 はじめに
建設業許可の相談を受けた行政書士が、つい気負ってしまうのが…
- 「ちゃんと制度を説明しないと」
- 「経管や専技の定義について詳しく解説しなきゃ」
本当に、それが正解でしょうか?
💬 相談者が知りたいのは“制度”ではないかもしれない
相談者:「経管とか専技とか、説明されてもよく分からん。とにかく、許可を取りたいんだよ」
実際、多くの相談者は「制度理解」よりも、
**「自分が許可を取れるのかどうか」**に関心があるケースが大半です。
🎯 行政書士の役割は「制度解説」ではなく「見立てと確認」
制度を一から説明することが、必ずしも相談者のためになるとは限りません。
むしろ大切なのは、「この人は経管や専技の要件を満たせるか?」という見立てを行い、
YES/NOの会話形式で情報を引き出すこと。
📝 会話例|「経営業務管理責任者(経管)」のヒアリング
- 行政書士:「社長、今の会社って設立して何年くらいですか?」
→ 相談者:「7年くらいかな。」 - 行政書士:「取引先から注文書や契約書をもらっていますか?」
→ 相談者:「うん、あるよ。」 - 行政書士:「年間どれくらい件数ありますか?」
→ 相談者:「10件くらいはあると思う。」 - 行政書士:「(よし、経管の見込みあり)分かりました。必要資料は後ほどご連絡しますね。」
このように、専門用語を使わずにヒアリングすることで、
相談者の理解度や不安を和らげることができます。
⚠ “説明”が悪ではないが…
もちろん、制度を説明することが「間違い」ではありません。
しかしそれが、**「理解させること自体が目的」**になってしまうと、
相談者の「今すぐ許可を取りたい」というニーズとズレてしまう恐れがあります。
📌 まとめ
- 建設業許可の相談で重要なのは、「制度の解説」より「許可取得の見立て」
- 専門用語を使わず、YES/NO形式で要件確認
- 説明は、必要なタイミングでシンプルに行う
👷♂️ 最後に
行政書士は法律の専門家ですが、
相談者が求めているのは「制度の先生」ではなく、
**「許可取得のサポーター」**です。
私も、相手の視点に立ってヒアリングすることで、
信頼感と安心感を提供できる行政書士を目指したいと思います。