行政書士開業編

【行政書士開業編】公務員を退職するまでの1年間を振り返ってみた 〜行政書士として独立するために〜

🏁 退職を決めたきっかけと最初の一歩

令和7年3月31日、私は20年間勤めた熊本市役所を退職しました。
振り返れば、行政書士としての開業を見据え、本気で退職を意識し始めたのは令和6年2月ごろ

このとき、私は上司との1on1ミーティングのタイミングを利用して、退職の意向を「それとなく」伝えました。

当時はまだ次年度末(つまり退職はまだ1年以上先)の予定でしたが、早めに伝えたことで、心の準備も職場の理解も徐々に整っていたように思います。

🧾 職歴証明書が“職場にバレる”

実は退職意向とほぼ同時期に、行政書士登録のために「職歴証明書」を行政書士会に送付しています(令和6年2月下旬)。

この証明書は、人事課と所属の内部決裁が必要なため、所属内の決裁ルートで「堀が行政書士登録の書類を出しているらしい」と知られることになったようです。

別に隠し通すつもりもありませんでしたし、「いよいよ動き出したな」という気持ちになったのを覚えています。

👥 上司・人事とのやりとり

令和6年5月から6月にかけて、別の複数の上司にも報告。
新年度(4月)の繁忙期が落ち着いた頃を見計らいました。

そして令和6年7月には、人事課の担当者にも退職の意向を伝えました。
ここでは具体的な手続きについて照会。同時に退職金の概算額も照会しました。
「もし決意が固まっていれば、早めに退職願を出してもらうと助かります。」と言われ、たしかに次年度人事配置の検討も始まる頃だろうと考え、9月には退職願を提出しました。

この頃から、手帳に「退職日まであと○日」と日数をメモするように。少しずつ現実味が増していきます。

📢 公表・引継ぎ・感謝の気持ち

  • 令和7年1月末:上司から所属内へ私の退職が正式に公表されました。
  • 2月:事務引継書の作成を本格化し、業務関係先(他自治体の担当者も含む)への連絡も開始。
  • 3月中旬:職場で送別会をしていただき、感謝の気持ちでいっぱいに。

後任の方は他課からの転入者だったため、引き継ぎに十分な時間が取れず大変申し訳なかったですが、メールなどで退職後も必要に応じてフォローできる関係を築けました。

🍵 最後の1週間と退職日

  • 3月29日(土):職場へお礼用のお菓子を搬入、私物の整理・持ち帰り
  • 3月31日(月)退職日
    • 午前:辞令交付、保険証返納
    • 午後:外勤業務、その後お世話になった方々への挨拶回り(全然回り切れず反省)
    • 夕方:部署全体への挨拶、記念品・花束の贈呈、写真撮影

多くの方から激励の言葉を頂戴し、感無量でした。
また、最終日まで勤務することで「しっかり締めくくりたい」という想いが強く、年休は30日以上未消化でしたが悔いはありません。

📤 退職後すぐの対応

  • 4月1日:職場のグループLINEを退会。退職金の振り込みを確認。

気づけば、本当にあっという間の1年でした。

✍️ 公務員の早期退職を検討している方へ

この経験を通して伝えたいのは、「退職は1年前から準備を始めてちょうどいい」ということ。

  • 人事や上司との調整
  • 証明書などの手続き
  • 気持ちの整理と職場との関係構築

行政書士として独立を目指すなら、円満退職と段取り力はとても大事です。

退職を検討中のあなたの参考になればうれしいです。

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