行政書士実務講習

    個人事業主1年目の心得えについて(その1)

    どうも、現役公務員シンです。
    令和7年度に行政書士事務所を開業します。

    自分もそうですが、長年サラリーマンをしていると、本当に個人事業主としてやっていけるのか不安な方も多いと思います。

    そこで、書籍で学んだ、個人事業主1年目の心得について記述します。

    ホームページは問い合わせフォームがあればOK

    その理由として、

    (1)1年目は事業内容がまだ固まっていない

    (2)時間の経過とともに、HPをいくつも改善することになる

    (3)専門会社に一任しているとコストがかかる

    (4)自分でやれる最低限の知識はあったほうがいい

    以上のことから、開業当初は少しwebの勉強をして、WordPressなどで簡単なホームページを作ろうと思います。

    公務員時代の実績よりも、現在の「専門性」が重要

    当然ですが、

    (1)今、何が出来るのか、独立後はそれだけが問われる

    (2)独立後はそれまでの公務員という看板は使えない

    名刺には事業目的を入れる

    その理由は、

    (1)名刺交換で会話が弾みやすくなる

    (2)名刺交換は仕事以上に「仲間集め」に役立つ。

    (3)一緒に活動したいという反響も期待できる。

    行政書士の場合は、名刺に「許認可支援を通じて、日本の社会問題の解決に寄与する。」などと入れてみるとカッコいいかもしれません。

    お世話になった方々に挨拶状を出す

    その理由は、

    (1)独立後もゆるやかなつながりを維持すること

    (2)未来への種まきになること

    (3)将来、問い合わせや紹介に繋がることがある

    以上のことから、独立前後には挨拶状を出そうと思います。そこで退職までには、お世話になっている方、同僚や上司のメールアドレスなどを控えておこうと思います。

    最低半年分の運転資金を確保する

    言うまでもなく、

    (1)独立当初は売上がないこと

    (2)売上がなくても経費がかかること

    (3)事故や病気など想定外のアクシデントもありうること

    独立して1〜2年目は家計が大幅な赤字になることは目に見えていますので、家族に心配を掛けぬようコツコツと運転(生活)資金を確保してきました。とはいえ、できるだけ早期に今の収入に戻します。

    税務署に青色申告の承認申請をする

    その理由は、

    (1)最大65万円の所得控除により節税できる

    (2)自宅の家賃や光熱費の一部を事業用経費にできる

    (3)赤字を翌年以降に繰り越すことができる

    65万円の青色申告所得控除により、仮に所得税率10%及び住民税10%とした場合、65万円×20%=13万円の節税になるのは非常に大きいと思います。また、確認が必要ですが、国民健康保険料の節税にも繋がるかもしれません。複式簿記の基礎を押さえて、是非とも青色申告にチャレンジしようと思います。

    PCの重要データはクラウドで管理する

    その理由は

    (1)ローカルに保存していた貴重なデータが飛んでしまう可能性がある

    (2)不慮の事故は忙しいときに限って起こる

    (3)会社員時代と違って、誰も助けてくれない

    数年かけて構築した大切なデータが飛んでしまう、どれほど顧客に迷惑をかけることになるのか、考えただけでもゾッとします。独立当初からクラウドサービスを導入しようと思います。

    仕事専用電話はIP電話がベスト

    その理由は、

    (1)他の地域に移転しても番号が変わらないこと

    (2)固定電話と比べ、導入コストや維持コストが割安である

    行政書士の仕事においては、まだしばらくはFAXが必要かと思いますので、自分の場合は固定電話にするかもしれません。

    オフィスは「自宅+シェアオフィス」がおすすめ

    その理由としては、

    (1)自宅のみでのビジネスも可能であること

    (2)シェアオフィスで打ち合わせができること

    (3)シェアオフィスは契約のしやすさと維持コストが優れていること

    正直、自宅事務所は打ち合わせスペースとしては不向きだと思っていましたので、自宅から車で10分圏内のシェアオフィスを探そうと思います。

    個人事業主はネット専用銀行がベスト

    その理由は、

    (1)毎月のシステム利用料が不要であること

    (2)口座開設が比較的簡単であること

    (3)振り込み手数料が割安に設定されていること

    (4)支払い専用、受け取り専用など用途に応じて複数口座が作れる

    これについては、現在利用している楽天銀行、住信SBIネット銀行を軸に考えようと思います。

    仕事専用のクレジットカードを用意する

    この理由としては、

    (1)仕事とプライベートで、クレカを分けておかないと確定申告で苦労する

    仕事専用のクレカを準備し、クラウド会計システムと紐づけておこうと思います。

    クラウド会計を導入する

    この理由としては、

    (1)スマホで領収証を撮影するだけで支払日や日付が自動入力できること

    (2)クレジットカードを登録するだけで同期できること

    (3)確定申告の医療費控除やふるさと納税にも対応していること

    (4)ほぼすべての機能がスマホで確認できること

    (5)ネット環境があればいつどこからでも使えること

    すでに家計用にマネーフォワードミーを利用中のため、事業用には個人事業向けのマネーフォワードクラウド会計を使おうと思います。

    「差別化」で腕を磨く

    差別化とは、すなわち「そこまでやるか!と思わせること」

    その理由は、

    (1)必然的に自分の魅力が高まること

    (2)他者との競争が減ること

    (3)望む価格で購入してくれる顧客が増える

    独立当初は時間もあるでしょうから、徹底的に相手の立場に立って話を聞くなどもいいかもしれません。

    「やらないこと」を決める

    その理由は、

    (1)手当たり次第に仕事を受けすぎて、身動きが取れなくなること

    (2)目の前のことにとらわれすぎて、情報収集や将来の準備が疎かになること

    (3)ムダな行動や考えが減り、新たなチャンスが掴みやすくなること

    新米の行政書士が言うのもおこがましいとは思いますが、これを専門にやる!と決めたら、それ以外はやらない勇気も必要だと思いました。今のところは、「建設業、産廃業、宅建業、古物商をやる(変わる可能性は大ですが)」それ以外はやらないというスタンスです。

    先輩の失敗談を聴く

    この理由は言うまでもなく、

    「しなくていい失敗を未然に防ぐため」

    この先、多くの行政書士の先輩に会って、これまでどんな失敗を経験したか、どんどんリサーチしていきたいと思います。

    独自の肩書きを考える

    その理由は、

    (1)独立後は結局、何者なのか?が問われること

    (2)自分の特徴を打ち出し、他者との違いを表現すること

    (3)誰の、どんな課題を解決できるかが重要であること

    自分はファイナンシャルプランナーの資格もあることから「行政書士/家計見直し」という肩書きが思い浮かびました。

    1分間で完結する自己紹介を磨く

    これは、

    (1)独立後は様々な場面で自己紹介が求められること

    (2)自己紹介は何度も練習することで磨かれること

    (3)押し売りすることなく、自己紹介が相手への営業ツールになること